コラム

バイアグラODフィルム「ファイザー」

2018.03.31

バイアグラODフィルムとは

バイアグラとは男性の方なら一度は耳にした事があるかと思います。

バイアグラとはPfizerが世界で初めて発売された経口のED治療薬になります。

現在ではバイアグラのジェネリック医薬品が数多く発売されており、メーカーによって様々な特徴があります。

バイアグラODフィルムは、バイアグラを開発したファイザー株式会社が2016年9月1日に厚労省より製造承認の認可を取得した、バイアグラと同じ「シルデナフィル」を有効成分とする「フィルム型」のED治療薬になり、2016年10月21日(金)に販売されました。

規格もバイアグラと同じで25mgと50mgがあります。

しかし成分は全く同じなので今までのバイアグラより効きが良いと言う訳ではありません。

OD錠やODフィルムは水で服用した方が吸収率が高い?

薬でよく使われるこの「OD」錠とは、「Oral Disintegration」の略称で、直訳すると「咥内崩壊」の薬剤となります。

通常のお薬は飲み込んで胃腸で錠剤が分解されるようにできていますが、OD錠は口内の水分のみで分解し吸収する事が出来るので、水がない時や仕事中にその場を離れられない時などに利用しやすいものになっています。

バイアグラのOD錠はすでに東和製薬から発売されていますが、OD錠は口の中で分解し吸収する事が出来ますが、水で服用した方が吸収率は高いとメーカーの方からも説明しています。

OD錠やODフィルムを口の中で溶かす場合は、どうしても水で服用するタイミングがないという緊急時の対応として使うのが良いかと思います。

バイアグラODフィルムの副作用

バイアグラのODフィルムが発売されたのは最近ですが、成分は変わらないシルデナフィルになります。

バイアグラは元々狭心症治療薬を開発していた段階で、勃起のメカニズムにも関係している事が分かったために、そのままED治療薬として発売された薬になります。

なのでバイアグラ(シルデナフィル)はED治療薬としては欠点の多い薬となってしまいました。

少し食事をしただけでも効果が弱まってしまったり、頭痛などの報告も非常に多い薬になります。

最近のED治療薬はそういった点を改善した、最初からED治療薬として開発されたレビトラやシアリスが主流になるので、バイアグラしか服用した事がないという方は、レビトラやシアリスを試された方が良いかと思います。

バイアグラODフィルムの併用禁忌

バイアグラODフィルムと飲み合わせできない薬、併用禁忌薬は、バイアグラと成分が全く同じシルデナフィル錠なので、併用禁忌薬も全く同じになります。

また、以下に該当のある方は服用することができませんのでご注意下さい。

1.バイアグラの主成分、シルデナフィルに対して過敏症の既往歴のある方

2.硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を服用中の方

3.心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方

4.重度の肝機能障害のある方

5.低血圧の方(血圧<90/50mmHg)又は治療による管理がなされていない高血圧の方(安静時収縮期血圧>170mmHg又は安静時拡張期血圧>100mmHg)

6.脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヶ月以内にある方7.網膜色素変性症の方8.塩酸アミオダロン(経口剤)を投与中の方9.可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)を投与中の方

バイアグラODフィルムはジェネリック医薬品ではない

バイアグラODフィルムは、先発薬を発売したPfizerから改めて違ったタイプで発売されたバイアグラなだけであって、ジェネリック医薬品という訳ではありません。

ですのでジェネリック医薬品のように開発費がかからなかったために、同じ成分の薬を安く販売出来るという訳ではありません。

最近主流のシアリスは効果の持続時間が24時間以上続くので、ODフィルムを持ち歩かなくても、一日中性行為を行う事が出来る状態で過ごせるので、バイアグラにこだわらずにレビトラやシアリスを服用された方が良いかもしれません。

またODフィルムであっても成分はシルデナフィルになので、効果が出るまでに30分から1時間かかってしまいます

レビトラの場合は効果が出るのに10分から30分で効果が現れ、バイアグラよりも効果の持続時間が長いので、そのような事を考えるとODフィルムであっても、バイアグラの使いずらさという点は改善された訳ではないので、レビトラかシアリスの方が使いやすいでしょう。

通販・個人輸入による偽物にご注意ください

バイアグラの偽物は数多く流出しています。

医療機関で処方しているものはチェックが入っているのでもちろん安全ですが、インターネットの通販や個人輸入によって、気軽に買う事が出来る薬は、有効成分が全く入っていないものであったり、不純物が混入しているケースが多々あります。

流通過程で中身を別のものにすり替えられてしまったり、長期に渡って粗悪品を服用し続けた事によって健康被害が出てしまったという報告も多数あります。

現在バイアグラのODフィルムの偽物が流出しているという報告はありませんが、インターネットで偽物が流出するのも時間の問題です。

薬は体内に取り込むものなので、必ず医療機関で医師と相談した上で処方してもらうようにしましょう。