ユリーフはシロドシンを成分とするα遮断という分類の薬で、前立腺肥大症で尿が出にくい患者さんの症状を改善させるお薬です。
ユリーフは本来、泌尿器科で処方されるお薬ですが、一部報告で早漏症に効果があったとされており、現在早漏症治療の研究目的として投与される場合があります。
しかしユリーフが早漏症に効果があった場合でも現在早漏症に対しては処方の適応はありません。ユリーフを早漏症の方に使用する場合は「適応外使用」といって本来の使用目的ではないことを理解した上で最終的には自己責任で服用することになります。
また、ユリーフには特徴的な副作用として射精障害である逆行性射精を非常に高い頻度で起こすことが知られています。逆行性射精とは精液が体の外に排出されず膀胱内に逆流してしまう現象です。この現象は20~30代の男性がユリーフ服用した場合、ほぼ必ず起こることがお薬の市販後調査でわかっています。
副作用で逆行性射精を起こしても80%の方は自然に回復するそうですが、射精時にいわゆる「空打ち」の状態となるので子作り中の方は不妊の原因となる可能性もあります。
若い男性は決して飲まないようにしましょう。また、性行為の快楽度は射精する精液の量に比例すると言われていますので、早漏症が改善しても射精が「空打ち」になると性行為の満足度も低下してしまいます。
ED薬であるバイアグラ、レビトラ、シアリスいずれの薬剤でも併用は可能ですが、ED薬もユリーフもともに血圧を下げる作用がありますのでED薬と両方併用する場合には血圧低下に注意が必要となります。このようにユリーフは早漏症治療薬として使用するには問題が多いお薬ですので、実際早漏症の患者さんに処方されるケースは非常にまれです。
注)20~30歳代の方がユリーフを服用すると副作用の逆行性射精がほぼ必発するといわれています。絶対に服用しないでください。
早漏症治療を専門としたクリニックでは必ず厚生労働省の承認のもとプリリジーの取り扱いをしています。
ユリーフ(シロドシン)やトラマール(トラマドール)は効果が少なく、副作用が強いため早漏症専門クリニックがこれらを処方することはありません。
安易な服用は危険ですので注意してください。
トラマールやユリーフなどのお薬を早漏症治療薬として処方される場合はその使用が「適応外使用」となるため、医薬品副作用救済制度(医薬品を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほどの重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度)の対象とならない可能性があります。
なにか問題が起きた場合でもご自身の責任となりますのでドクターと相談のうえで服用してください。
もしユリーフ、トラマールを早漏治療で服用し副作用や中毒となり、死ぬまで逆行性射精に悩まされたり、トラマール中毒になっても救済措置はありませんのでどうしても服用したい方はその点をきちんと理解して服用してください。