EDの自覚症状があったとしても「年齢的なものだ」「これくらい一般的だろう」「まだ治療するほどではない」と感じて、医療機関を受診しない人も多いもの。
けれど、実はEDには動脈硬化や糖尿病、前立腺肥大症などによって引き起こされている場合もあるため、それらの病気の自覚症状の一つという意味でも重要なサインなのです。
気になることがある場合は、早期に受診することをおすすめします。
ED治療薬には「高齢者には危険なのでは?」というイメージを持つ人もいるかもしれません。でもそれは誤解。ED治療は何歳からでもスタートすることができます。
狭心症や不整脈の治療中でなければ70代や80代でも使用することが可能ですよ!
一般的な泌尿器科や内科では、看護師やスタッフは女性が中心です。
そのため、ED治療を受けたくても「女性スタッフに症状を伝えるのは恥ずかしい」「上手く説明できるか自信がない」と二の足を踏む方もいるのではないでしょうか。
1998年にバイアグラが発売され、EDは治療できる病気として認識されるようになって以来、ED治療を専門にしているメンズクリニックも多数存在します。
そういった病院ではスタッフも全員男性という風に、EDに悩む患者が診察を受けやすいように配慮されているので、構えすぎることなく受診できるようになってきました。
受診にあたって、クリニック選びは非常に重要ですね。
最も気になるのは、医師が信頼できるか、医師と信頼関係を築けるきちんとした医療機関であるかということ。
そのためにも、受診の前にしっかりクリニックについて下調べをしましょう。特に、ED治療は保険適用外であるためクリニックによって料金が異なるという特徴があります。
良心的なところでは、ホームページに治療にかかる料金が記載されるなど、情報がオープンにされているので必ずチェック!
院外の薬局でED治療薬を処方してもらうことに抵抗がある場合は、院内処方(診察後、クリニック内で薬を処方してもらえる)かどうかホームページに記載されているところもあるので、そちらも確認してみましょう。インターネット上の情報を鵜呑みにはできませんが、ホームページに記載されている情報を確認することで、そのクリニックが患者に対してどのような配慮をしているか知ることはできます。
安心して診察を受けるためにも、受診前にホームページで情報を集めてみてください。
EDという疾患自体は、痛みがあるわけでもなく命に関わるわけでもありません。
しかしながら、勃起機能は男性の単なる生理現象と捉えるわけにはいきません。EDによって男性としての自信をなくしてしまったり、パートナーとの関係に不協和音が生じたり、日常生活全体がパワーダウンしてしまう点は、無視することは出来ません。
近年では、病気は原因を取り除いて治療するべきものという認識から、病気や治療によってもたらされる「生活の質=QOL(クオリティオブライフ)の低下」に目が向けられています。例えば、病気を完治できたとしても治療に多大な苦痛が伴う、医師やスタッフとの間に信頼関係が築けないなどの問題があれば、患者の生活の質の向上にはつながりません。
EDも他の病気と同じように、一人ひとりの人生に思いをはせながら治療することで、生活の質を高めることにつながるでしょう。だからこそ、症状ときちんと向き合い信頼できる医療機関を見つけることが、何よりも大切なのです。