コラム

シアリスジェネリックを沢井製薬等が販売します。

2020.03.13

海外ではすでに多くのシアリスジェネリックが販売されていましたが、日本国内でのシアリスの特許権が満了を迎えたため、沢井製薬やシオノケミカル、大興製薬などがシリアスの後発品を販売することになりました。

シアリスとは

勃起不全(ED)治療薬はファイザー社が世界で初めて開発したバイアグラ(一般名:シルデナフィル)が有名です。バイアグラが世界で最も処方されています。シアリス(一般名:タダラフィル)は、レビトラに次いで発売された世界で3番目に発売された勃起不全(ED)治療薬です。製造、販売はイーライリリー社、日本では日本新薬が販売しています。

欧米ではレビトラのシェアが殆どなく、バイアグラかシアリスを服用することが多いようです。

即効性のあるバイアグラ、レビトラとは違い、シアリスは長時間作用型の勃起不全(ED)治療薬で、即効性がないことが欠点ですが、マイルドな効果が36時間(20mg錠を服用した場合)持続することが特長です。金曜日の夜に服用すると日曜日まで効果が持続するため欧米では「ウィークエンドピル」と呼ばれています。

食事の影響が少ないと言われていますが、食後の服用はやはり効果が減弱するので、やはり空腹時の服用が肝要です。

シアリスはバイアグラに次ぐ2番手の勃起不全(ED)治療薬といえるでしょう。またシアリス同様に即効性がある長時間作用型の勃起不全(ED)治療薬として「ウデナフィル」がありますが、ユナイテッドクリニック等ED専門治療を行う一部のクリニックでしか処方されておりません。

シアリスの服用方法

シアリスは1日1回空腹時に服用してください。次回の服用は24時間、間をあけるようにしてください。36時間効果が持続すると言われていますが、24時間あければ服用して構いません。

食後に服用すると思ったような効果が得られない可能性がありますので、ご注意ください。

また効果発現まで1~2時間かかると言われています。シアリスは個人差が大きく3~4時間してやっと効果がみられる方もいらっしゃいますので、早めの服用をおすすめいたします。

日本でのシアリスジェネリックの販売時期は?

沢井製薬、シオノケミカル(発売元クラシエ薬品)、大興製薬(あすか製薬、武田薬品)がシアリスジェネリックの承認を得ました。取得承認日は2020年2月19日です。沢井製薬は2020年2月20日にシアリスの後発品であるタダラフィル錠20mgCI「サワイ」、タダラフィル錠10mgCI「サワイ」の承認を所得したことを正式発表致しました。

シオノケミカルや大興製薬、あすか製薬、武田薬品はバイアグラジェネリックを製造・販売している製薬会社です。クラシエ薬品はAGA治療薬のプロペシアの後発品である「フィナステリド錠」の製造販売もしています。これらのメーカーは勃起不全(ED)治療薬の後発品に積極的なようです。

2020年3月、沢井製薬はタダラフィル錠20mgCI「サワイ」を2020年3月19日に、タダラフィル錠10mgCI「サワイ」を2020年3月26日に販売すると発表しましたが、一般に流通するまで少し時間がかかると思われます。

シアリスは今後どうなるのか

先発医薬品のシアリスは今後どうなるのか?他の先発医薬品と同様、特許権が満了し、後発品が発売されると後発品にシェアを奪われていきます。

バイアグラの処方のほとんどがバイアグラジェネリックに奪われたように、シアリスジェネリックの処方に切り替わることでしょう。

シアリスジェネリックの処方・購入について

勃起不全(ED)治療薬はインターネット通販で購入することができますが製薬メーカーの調査ではインターネットで流通している勃起不全(ED)治療薬の約60%が偽造品だということがわかっています。

勃起不全(ED)治療薬の購入・処方は必ずユナイテッドクリニックさんのような専門の医療機関やクリニックを受診するようにしてください。