ED治療における代表的な薬剤「バイアグラ」。ED治療を既に受けられている方はもちろんのこと、そうでなくてもバイアグラは現在多くの人に知れ渡っています。今回はそんなバイアグラをあらためてEDの症状と基本的な内容も踏まえてご覧ください。
何がED(勃起不全)の原因?
バイアグラを知る前に、ED(勃起不全)について知る必要があります。よく「もう歳だから」とED(勃起不全)の原因を加齢のせいにされる方がいます。しかし、それは数ある原因の中の一つでしかありません。こちらのサイトで紹介させていただいているユナイテッドクリニックさんにどのような原因の患者さんが多いか伺ったところ以下の原因が考えられ、大半を占めているそうです。
1、加齢や生活習慣の乱れなどが原因となる「器質性ED」
2、精神面での不安や心理的な原因で起こる「心因性ED」
この二つがEDを発症する基本的な原因と言っても良いでしょう。また、少数ですが服用している薬が原因でEDになる「薬剤性ED」というのも有るようです。少し特殊なので今回は説明を割愛します。
器質性ED
器質性EDは身体の病気や外傷が原因となりますが、さらに細かく分かれています。
「加齢によるED」
遅かれ早かれ年を重ねるとEDの症状が出てきます。すべての人に当てはまるわけではありませんが、年齢が上がるにつれて血管や神経に様々な障害が起こるためです。特に動脈硬化による血管障害はその原因の一つです。加齢によるEDは避けられないものの、中高年になってからも勃起機能を維持するためには普段からEDの原因となる病気の予防や生活習慣や嗜好性に注意が必要です。実際に高齢になっても健康上に問題がなければED治療を行えますので、まずは専門のクリニックや医療機関で医師に相談することをお勧めします。
「生活習慣病によるED」
糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が原因となり、血管や神経がダメージを受けて起こる器質性EDの原因です。陰茎を通る動脈の動脈硬化が進むとEDになります。動脈硬化は今や一般でも知られているくらいメジャーな疾患で、生活習慣病と密接に関連しています。そのため、生活習慣病である糖尿病、高血圧、脂質異常症、心血管障害などの血液循環に関する疾患をお持ちの方はEDを引き起こしやすいと言えます。また、喫煙や過度の飲酒においてもEDを引き起こすと言われています。糖尿病は血管や神経に障害が起こるために生活習慣病の中でもEDになる割合が最も高く、高血圧は動脈硬化を引き起こす原因の一つであるため、こちらもEDになる割合が高いです。脂質異常症に関しても高血圧患者とほぼ同等にEDになる割合が多く、動脈硬化が原因となります。
「神経障害によるED」
正常な勃起には神経の働きが重要です。中枢神経、脊髄神経、末梢神経などがありますが、性的刺激を受けると脳はこれらの神経を介して陰茎に信号を送ります。そのため、神経にダメージがあるとうまく信号が送られず勃起できない状態になります。脳出血、脳腫瘍、脳外傷、パーキンソン病、アルツハイマー病などの疾患は自律神経障害を引き起こすのでEDになります。以前はあまり知られていませんでしたが、ED治療薬が出てきてからは一般のリハビリテーション施設などでも性機能に関する相談を行うところもあるようです。
「手術や外傷によるED」
前立腺がんや膀胱がんの摘出手術、直腸がん切除手術など、骨盤内臓器の摘出手術は陰茎海綿体の血管や神経を損傷する可能性があります。(すべての事例で起こるわけではありません。)以前はがんの手術で転移などを防ぐ意味でも多くの部位を切除していました。最近では術後の生活を考え、勃起機能を残すために神経や血管をなるべく残す手術を行われることもあり、手術の際は術後のことも踏まえて医師との十分な話し合いが必要です。また、外傷による骨盤骨折や脊髄損傷が原因でEDになる可能性があります。外傷だと麻痺や神経反射の程度によっては治癒する場合もありますが、若い方ではED治療効果も高いと言われています。
心因性ED
心因性EDは誰にでも起こりうるもので、心因により2つに大別されています。
「現実心因」
まず一つ目の要因は日常のちょっとしたストレスからEDに発展してしまう場合です。「ダメな男ね」「役立たず」などと言われ、その言葉に敏感に反応して言葉の暴力や衝撃からEDになります。結婚生活においても奥さんとうまくいかず経済的にストレスがかかり毎日疲労感があるなど、自身で見当がつくものが現実心因です。過剰な緊張、あせり、過労、睡眠不足、心配事、家庭内不和、経済的不安、性的未熟、早漏、性交の失敗、短小コンプレックス、妊娠恐怖、職場のトラブルなどがあります。
「深層心因」
日常生活は特に心理的ストレスはないものの、幼少期のトラウマや体験が原因となってEDを引き起こします。深層心因は大半は無意識下に原因があるため、本人には見当がつかず長期化して治療が難しいケースになります。憎しみ、悲しみ、妬み、愛憎、心的外傷、性的コンプレックスがあります。
バイアグラで治療できるの?
ED(勃起不全)はかなりデリケートな問題で、友人や家族にも中々相談出来ずに一人で悩みを抱えている方は非常に多くいらっしゃいます。バイアグラの有効成分はシルデナフィルで、血管を拡張させる事で血流を改善し勃起力を補助する作用があります。これにより、男性のEDによる悩みを解消、解決してくれます。
ファイザー製薬が元々は狭心症などの心臓の薬として開発研究していましたが、その研究途中でED(勃起不全)にも効果がある事が判明し、再研究されED治療薬てして登場しました。アメリカでは1998年に承認され、その後日本でも異例のスピードで承認されました。そして今でもその確立された安全性や処方実績、しっかりとした効果から根強い人気を誇ります。錠剤として、日本で認可されているのは25mg錠と50mg錠ですが、世界的には100mg錠が主流となっており、よく「外国人の体格に合わせてるので、身体の小さい日本人には合わない」などと口コミサイトなどで目にしますが、世界的に100mg錠が主流であり世界には日本人と同等もしくは体格が小さい民族の方も沢山居ますし、その方々が問題なく使えているのが何よりの証拠と言えます。
現在は2015年にファイザー製薬が保有している成分特許が切れたことにより今ではバイアグラジェネリック医薬品・後発品が多数存在します。よくジェネリック医薬品・後発品に抵抗がある方もいらっしゃいますが、先発品と後発品は同じ成分で効果効能も全く同じでないとジェネリック医薬品とは認められないので、当サイトでも紹介しているED治療専門クリニックなどで処方された薬は安心して服用して頂いて大丈夫です。
バイアグラの副作用が不安
基本的にバイアグラだけでなく、シアリスやレビトラなどのED治療薬全般に言える事ですが、副作用自体は発現率も一般的なお薬と比べてそこまで高くはないですし、症状も深刻なモノはほとんど有りません。現在で一般的に報告されている副作用は、顔の火照りや軽い頭痛、鼻詰まりなどが挙げられます。血管を拡張剤ですので、副作用もそれに準じたモノが基本です。イメージとしてはお酒を飲んで軽く酔っ払った感じです。お酒飲まれない方はお風呂でのぼせた感じが近いでしょう。勿論ずっと出ているわけでは無く、時間経過により薬剤の効果が切れてしまえば副作用も無くなりますので、安心して服用して下さい。
服用禁忌・併用禁忌薬
元々狭心症の薬剤として開発された事もあり、半年以内に心筋梗塞や脳梗塞を発症された方、またはニトログリセリン、硝酸剤等を服用中の方は服用できません。これ以外にも併用禁忌薬はありますので、ED治療専門クリニックや医療機関で受診の際は嘘などつかずしっかりと医師に自身の現状を伝え、用法用量等はしっかりと守りましょう。
インターネットネット通信販売・個人輸入代行業者には要注意
最近では、インターネットでの通販でもED治療薬やAGA治療薬、早漏治療薬などが買えるようになりました。安価で、欲しい時にクリニックに足を運ぶ必要もないので使われた事が有る方もいるかと思います。確かに便利ではありますが、現状ではインターネットでの薬の購入はお勧めは出来ません。なぜなら今インターネット通販で出回っているものの約6割が偽物だというデータもあり、誤って服用してしまう事で深刻な健康被害を起こす可能性も十分にあるからです。もちろん全てが偽物という訳では有りませんが、偽物に当たる可能性やそれを服用した際のデメリット等を考えると避けた方が良いと言えます。それを未然に防ぐ為にもしっかりとした医師の問診を受け、薬の処方をしてもらう事が大切です。