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シルデナフィル「SN」

シルデナフィルとはファイザー社が開発したED治療薬バイアグラの主成分です。現在ではシルデナフィルを主成分としたジェネリック医薬品(後発医療品)を製造・販売している製薬会社は数多くあります。日本国内において有効成分シルデナフィルに関するファイザー社が持つ物質特許は2013年5月17日に、ED治療薬としての用途特許も2014年5月13日に満了したため現在では多くの製薬会社から様々な種類のバイアグラジェネリックが販売されています。現在バイアグラジェネリックは「トーワ(東和薬品)」「テバ(テバ製薬)」「キッセイ(キッセイ薬品)」「あすか(武田製薬株式会社)」「FCI(富士化学工業)」「YD(株式会社陽進堂)」「DK(大興製薬株式会社)」「TCK(辰巳化学株式会社)」「SN(シオノケミカル)」など様々の製薬会社から販売されています。今回は2014年9月9日にシオノケミカル社から販売開始されたED(勃起不全)治療薬シルデナフィル「SN」ついてお話いたします。

シルデナフィル「SN」

製造販売元の「シオノケミカル株式会社」は1978年4月20日に設立され、医療品の原薬を主体とする卸売を開始しました。1988年に医療品の製造を開始し、現在ではジェネリック医薬品などの製品開発・輸入・販売・企業間コーディネートなどを行っている会社です。

2014年5月バイアグラの特許が切れたことにより、シオノケミカルは2014年9月9日に「シルデナフィルSN」の販売をを開始しました。見た目はバイアグラ(青い色でひし形)とは違い、ピンク色で丸い形の錠剤となっています。シルデナフィルの含有量は25mg・50mgが販売されており、25mg・50mgとも割線はありません。

シルデナフィル「SN」の効果と副作用

シルデナフィル「SN」はバイアグラのジェネリックなので効果はバイアグラと同等です。陰茎の中には血管を拡張させる「cGMP(環状グアノシンーリン酸)」と、それを阻害する「PDE5(ホスホジエステラーゼ5)」という酵素があります。シルデナフィルを服用することによりPDE5を抑制しcGMPの量を相対的に増やすことで勃起を促進する効果があります。

シルデナフィル「SN」の服用後は30分から1時間ほどで効果が発現し、効果時間は約3時間から6時間ほど持続します。催淫効果などはないので服用するだけでは勃起をすることはありません。勃起させるためには性的な刺激・興奮を促すことなどが必要となります。またシルデナフィルは副作用の発現率が高い薬剤です。主な副作用として「顔の火照り・紅潮」「動悸」「消化不良」「頭痛」「鼻づまり」「目の充血」などが副作用として報告されています。いずれも危険な副作用などではなく、シルデナフィルの効果が薄れてしまうと共に副作用も治まっていきます。また頭痛の場合などは「ロキソニン」等の鎮痛剤を併用することも可能であり効果的です。もしも効果時間を過ぎてしまっても副作用が続いてしまったり、または度を超えた副作用があるようでしたら医師などにご相談ください。

シルデナフィル「SN」服用方法

シルデナフィル「SN」の服用方法は、1日1回性行為の約1時間前、バイアグラと同じで空腹時に水と一緒に服用してください。次の服用には24時間空けてください、効果が感じられないからといって過剰に服用してしまうと血圧が下がりすぎてしまう危険性がありますのでご注意ください。シルデナフィルは「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」のED治療薬の中でアルコールや食事の影響を1番に受けてしまう治療薬なので、過度な飲酒や脂っこい食事をしたあと服用してしまうと満足いく効果を得られない場合がありますので、やむを得ず食後に服用する場合は食べ過ぎないよう気をつけ、2時間くらいあけてから服用するようにしてください。保管方法は乳幼児、幼児の手が届かない場所、直射日光を避け高温で多湿な場所は避けて保管してください。

シルデナフィル「SN」を服用できない方

①今までシルデナフィル「SN」およびシルデナフィルクエン酸塩を含むお薬を服用してアレルギーを起こしたことのある方

②重度の肝機能障害のある方

③硝酸薬あるいは一酸化窒素供与剤(ニトログリセリン・硝酸イソソルビド・亜硝酸アミルなど)を投与中の方

④低血圧の方(最大血圧90mmHg未満、または最小血圧50mmHgの方)または治療により管理がなされていない高血圧の方(安静時収縮期血圧が170mmHg以上、または最小血圧が100mmHgの方)

⑤網膜色素変性症の方

⑥脳梗塞・脳出血・心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある方

⑦アミオダロン塩酸塩を投与中の方

⑧可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激剤を投与中の方

現在服用中の治療薬がある方は必ず専門の医師にご相談ください。