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シルデナフィル「YD」

現在では多くの製薬会社からバイアグラのジェネリック医薬品が販売されており、どれにしようか悩んでしまう方が多くいると思います。その悩みを解決するために今回はバイアグラジェネリックの1つである、シルデナフィル「YD」について紹介していきます。

バイアグラとは

バイアグラは、元々は狭心症の薬として開発されていましたがその効果はあまり期待できませんでした。しかし副作用として勃起の促進力があると被検者から報告が挙がり、それをきっかけにED治療薬“バイアグラ”として製造・販売されるようになりました。1993年3月にはファイザー株式会社が医療向けに製造を開始し、日本でも販売されるようになりました。現在ではバイアグラのジェネリック医薬品も製造・販売されています。

シルデナフィル「YD」

現在では東和薬品、テバ製薬、辰巳化学をはじめ様々な会社からバイアグラのジェネリックが販売されています。今回は株式会社陽進堂から販売されている“シルデナフィル「YD」”について紹介していきます。

陽進堂ではさまざまなジェネリック医薬品の製造・販売を行っており、最近では輸液、透析などのエッセンシャルドラッグや、バイオ医薬品の研究・開発なども行っております。こちらではバイアグラのジェネリック医薬品も取り扱っており、平成26年8月4日“シルデナフィル「YD」”として販売が始まりました。
陽進堂のバイアグラジェネリックは“シルデナフィル錠50mgVI「YD」”という製品名で販売されており、25mgタイプの製剤などは販売しておらず、こちらの1種類のみとなります。色や形についてですが、青色で楕円の形をしています。また表面には“YD211”という識別コード、裏面には含有量を表した数字“50”が刻印されています。また製剤の真ん中には割線が入っており、簡単に半分に割れるようになっています。先発のバイアグラと比べると、色や形はほとんど変わりがなく、少しばかり形が違う程度です。服用方法もバイアグラと同様、空腹時に水で飲むことでより効果を実感できます。先発品と同じ有効成分、効果で、見た目もほとんど変わりがないので、安心して服用いただけます。

先発医薬品とジェネリックの違いとは

先発医薬品とジェネリックにどんな違いがあるか気になる人も多いかと思います。まず先発医薬品とは、初めて開発・承認・販売された製剤のことで新薬とも言われます。初めて作る製剤ですので、それまでにかかる時間やコストは莫大にかかります。そのため承認された製剤には特許が与えられます。特許が与えられている期間の間は、他の製薬会社では同じ有効成分を有する製剤を製造・販売することができません。またこの期間中は開発にかかった費用を回収する目的ともされています。

後発(ジェネリック)医薬品とは先発医薬品の特許が切れた後に作られた製剤のことです。先発品と効果・成分は同じ医薬品です。また先発医薬品と同じ有効成分のものを使うため、比較的費用を抑えることができ、安価で販売することも可能となります。本当に成分が一緒なのかと不安になる方もいますが、ジェネリックとして承認されるには数多くの実験と資料の提出が必要となります。それらを全てクリアすることで初めてジェネリック医薬品として販売することができます。そのため先発品とジェネリックは同等の効果が保証されていますので、安心して服用していただけます。

作用機序

ED薬を服用することでどのような仕組みで勃起を促されるかをここでは紹介していきます。

そもそも勃起はどういった場合に起こるのでしょうか。まず男性は性的刺激・興奮をすると脳から神経を通して一酸化窒素が陰茎海綿体の中で放出されます。するとそれが血管に作用し、環状グアノシン一リン酸(cGMP)が増え、血管の弛緩が促進します。こうして広がった血管の中に血液が充満し硬直することで勃起が起こります。射精などで性的興奮が治まったときは、環状グアノシン一リン酸を分解する酵素“ホスホジエステラーゼ5型(PDE-5)”が放出され、勃起が治まります。年齢を重ねるごとにcGMPの分泌量が減少していく一方で、PDE-5は通常通り分泌されます。その結果、PDE-5はcGMPに比べ量が多くなってしまい、血管があまり開かなくなり血液が充満せず、勃起しなくなってしまうのです。

有効成分である“シルデナフィル”はPDE-5の働きを抑える効果があります。働きを抑えることにより、cGMPの量が増え正常に勃起ができるようになります。またPDE-5を抑えることから、PDE-5阻害薬とも呼ばれています。

効果及び副作用

今回紹介するシルデナフィル「YD」はバイアグラと同じくシルデナフィルを有効成分としていることから、効果及び副作用は同じです。

シルデナフィル「YD」は服用後30分~1時間程で効果が現れます。効果時間は3~6時間程続き、力強く勃起が起こります。比較的即効性があり、しっかりと勃起するED薬ではありますが、デメリットも多くあります。まず食事の影響が非常に受けやすいことです。影響を受けると薬の効果が薄くなったり、効かなくなってしまうことがあります。そのため服用する際は、できる限り空腹のときに水で服用することを推奨しています。次に副作用の発現頻度の高さが挙げられます。他のED薬に比べると頻度が高く、約4割の人に起こりうるとされています。副作用としては、顔のほてり、頭痛、鼻づまり、目の充血などです。これらは陰茎以外の身体各所の血流量が増加して起こるとされます。