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タダラフィルについて

タダラフィルとはED治療薬のシアリスの成分になります。ED(勃起不全)の問題を抱えている成人男性は三人に一人と言われています。ED治療薬としてシルデナフィル(バイアグラ)が最初に発売されたED治療の経口薬になりますが、最近ではシルデナフィルの食事の影響を受けやすかったり、副作用が出やすい問題点などを改良した薬なども開発され販売されています。

現在ED治療薬はシアリス(タダラフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、バイアグラ(シルデナフィル)の三種が主に使われている薬になります。今回はシアリスの主成分であるタダラフィルの特徴についてお話しします。

タダラフィルの作用機序と特徴

タダラフィルはPDE-5(ホスホジエステラーゼ5)阻害薬と呼ばれ、陰茎海綿体で勃起に関与することでPDE-5という酵素の働きを抑えます。陰茎周辺部のNO作動性神経に作用して血管を拡張させ、血液量を促すことで勃起の持続力を促します。タダラフィルの特徴としては、ED治療薬の中で圧倒的な持続力があります。

シルデナフィル(バイアグラ)などのED治療薬の場合、効果の持続時間は3時間から6時間ほどになりますが、タダラフィルの場合は30時間から36時間効果が持続します。勘違いされている方も多いですが、ED治療薬は海綿体に流れる血液量を促す薬になるので、勃起が成立するような性的刺激、性的興奮がない限りは何も起こりません。30時間から36時間の間勃起し続ける訳ではなく、30時間から36時間の間勃起しやすく、維持する事が出来る時間が続くというのがタダラフィルの特徴になります。効果の持続時間が長いほど、性行為を行う機会に対応出来る時間が長くなるので、タダラフィルは人気のED治療薬になります。またED治療薬は基本的に空腹時に服用する事で効果を最大限に発揮出来る薬になります。食事をした後に服用した場合には、効果を発揮できないという可能性もあります。その点タダラフィルはED治療薬の中で一番食事の影響を受けにくい成分なので、使いやすさも非常に良いと言えます。

シルデナフィル(バイアグラ)は頭痛などの副作用が多く挙げられますが、タダラフィルはそのような副作用も最も出にくいED治療薬になります。効果の持続時間が長く、食事の影響をほとんど受けないので、様々なケースに対応出来るのが、タダラフィルの人気の理由になります。

タダラフィルの飲み方・服用方法

タダラフィルの一日の極量は20mgとなり、水で錠剤を服用します。海外では40mgなども販売されていますが、日本の極量は20mgと国が日本人の体の事を考え決められていますので、20mg以上は服用しないようにしましょう。他のED治療薬と違って、行為の直前に服用するタイプの薬ではありません。タダラフィルは服用してから、効果が出始めるまでに1時間から2時間程度かかります。効果が出るまでに時間がかかりますが、効果の持続時間は他のED治療薬より圧倒的に長いというものが、タダラフィルの特徴になります。即効性のあるバルデナフィル(レビトラ)と同じようなタイミングで服用しないようにしましょう。

タダラフィルは30時間から36時間、つまり一日以上効果が持続しますので、余裕を持って服用する方が多いです。朝に服用すればその日はどの時間帯でも対応出来るので、行為の前にもう一錠服用するなどしないように、ご注意ください。

タダラフィルの副作用

ED治療薬の中で最も副作用が少ないタダラフィルですが、薬なので副作用が全くないという訳ではなりません。

日本国内データ:タダラフィル(シアリス)承認時に副作用が認めれたのは、国内用量反応試験においてシアリス5mg~20mg群に割り付けられた総症例257例中70例(27.2%)。頭痛29例(11.3%)、潮紅13例(5.1%)、ほてり9例(3.5%)、消化不良6例(2.3%)等。

海外データ:海外で実施されたプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験(13試験)において、副作用が認められたのはタダラフィル2.5mg~20mg群に割り付けられた総症例2047例中599例(29.3%)。頭痛258例(12.6%)、消化不良139例(6.8%)、背部痛63例(3.1%)、筋痛57例(2.8%)、潮紅51例(2.5%)、鼻閉35例(1.7%)、四肢痛34例(1.7%)等。

ED治療薬には血流改善効果があるため、ほてりや目の充血などは起こりやすいですが、効果で出ている証なので、あまり気にしなくても特に問題はありません。もし効果持続時間が切れてからも副作用が続くようでしたら、医師にご相談下さい。