コラム

ステンドラの効果と副作用、購入について 

2018.07.05

ステンドラ(Stendra)とは、アメリカで2012年に販売開始されたED治療薬でアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局/日本でいうところの厚労省)に承認されていますが、日本ではまだあまり馴染みが少ないかもしれません。
※FDAとは、アメリカにおける食品や医薬品、化粧品、医療機器、動物薬、玩具に至るまで消費者が日常的に接する機会がある製品についての許可や違反品の取り締まりなどの行政を専門に行う機関で、上記の通り日本国内の厚労省に当たります。

ステンドラの歴史

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ステンドラはアメリカのvivus社が製造販売するED治療薬で、有効成分をアバナフィル(Avanafil)です。用量は50mg、100mg、200mgとありますが、通常用いられるのは200mg錠になります。このアバナフィルは日本国内の田辺三菱製薬が「即効性があり、副作用の少ないED治療薬」として開発を進め2001年に日本及び一部のアジアを除く全世界でのアバナフィルに関わる製造・販売権をvivus社に譲渡した経緯があります。その後、2012年にアメリカのFDAの承認が下り正式に販売開始になりました。2011年に韓国で「ZEPEEDRA」として、2012年にヨーロッパで「SPEDRA」という商品名で販売されています。

ステンドラの効果

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ステンドラの有効成分アバナフィルは三大ED治療薬のバイアグラ(Viagra)の有効成分シルデナフィル(Sildenafil)、レビトラ(Levitra)のバルデナフィル(Vardenafil)、シアリス(Cialis)のタダラフィル(Tadalafil)と同じPDE-5(ホスホジエステラーゼ5型)阻害薬に分類されるので体内での作用も同じ働きをします。陰茎ににある海綿体で勃起を抑制する(勃起を収める)PDE-5という酵素を阻害することで陰茎の動脈や海綿体にある平滑筋のcGMP(環状グアノシン一リン酸)を増加させる作用が有ります。これにより血管が拡張され、血流が増すことで陰茎が膨張し硬度が増すので勃起不全に対する改善がされます。

メーカーによる発表だと早ければ約15分、大体30分程度で効果が出始めるので三大ED治療薬の中でも即効性を謳うレビトラが服用から30分程度で効果が発現するので同等と言えますし、最大薬効時間(ピークタイム)においてもレビトラが30分~60分であるのに対してステンドラは30分~45分なので若干ながらも時間に関してはレビトラより早く、全体的な効果を見てレビトラに近い位置づけと感じられます。
また、効果持続時間は約6時間程度で食事の影響も多少受けないと有りますが、ED治療薬全般で忘れてはいけないのが「食事の影響がないものは無い」ということですので、基本的には「空腹時の服用」が望ましい事はどのED治療薬にも言えることです。

ステンドラの服用・飲み方

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しっかりとした効果を得るのであれば空腹時に水かぬるま湯で性行為の大体30分前に服用する事で実感できます。しかし、食後の服用であれば肉や油ものを避けた食事を腹8分目程度に抑え、2時間以上の間隔を空けてからが胃や腸の内壁に残差物が残らずにED治療薬の吸収が行われので食後の服用には注意です。食前も同様に食事の影響がある為注意が必要となります。データとしても食事によって40%弱程効果が減弱することが分かっています。効果の判定にも、初めての場合1回や2回の服用が効果判定にはならず、基本的なED治療薬の効果は6回7回と体調や食事の状態と治療薬を体に馴染ませるのが大事だという事です。

ステンドラの副作用

ステンドラにおいても従来のED治療薬と同様な報告があり、顔の火照りや鼻詰まり、頭痛、動悸といったものがありますが頭痛においてはロキソニンなどの鎮痛剤を併用できるので気になる方は用意をしておくといいでしょう。ED治療薬の副作用は薬効が切れるのと同じように自然と消失するので過度な心配はしなくて大丈夫です。しかし、副作用が強く出すぎたり薬効が切れても出続ける場合は医師に相談することをお勧めします。

ステンドラを服用出来ない方

以下の方は服用出来ません。
不整脈、狭心症又は心不全などの持病がある方、過去6ヶ月以内に心臓手術を受けた方、低血圧または治療などの管理のされてない高血圧の方、変形ペニス形状を有する方、鎌状赤血球貧血や多発性骨髄腫、白血病などの血液細胞に問題がある方、網膜色素変性症の方、肝機能障害のある方、腎機能障害または腎臓透析を行っている方。

併用禁忌薬

血圧が下がりすぎるためニトログリセリンなど、硝酸剤の併用が出来ません。
その他リトナビル(ノービル)、インジナビル(クリキシバン)、サキナビル(インビラーゼ)、アタザナビル(レイアタッツ)、ケトコナゾール・イトラコナゾールなどの経口抗真菌薬、HIVプロテアーゼ阻害剤、クラリスロマイシンやテリスロマイシン、エリスロマイシンなどの抗生物質、アルファ遮断薬、高血圧薬、他のED治療薬などが併用できない薬です。

ステンドラのインターネット通信販売や個人輸入代行業者を利用しての購入について

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上記の通りED治療薬には素人目では併用禁忌な薬がどれで、服用出来ない症状がどういったものか判断できません。その為個人の判断で興味本位のインターネットでの通販や個人輸入代行を利用しての購入は大変危険です。それだけではなく、ネット通販や個人輸入代行業者で悪質なものだと偽造品や異なる成分が含まれているものが混入していたというデータが出ています。誤って服用し、健康被害が出る前にED専門の医療機関やクリニックで医師の診断のもと処方されることが安心で安全と言えます。